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1.唐津に外国語大学を 昨年5月、唐津市長が県立大学を唐津・東松浦に設置してくれるよう要望した。 知事は「考えておく」と答えたに止まったとの報道であった。 この地での「大学設置」 は、地域振興の目玉だ。 福岡に近いという立地の良さだけでなく、近々九州大学の前原移転があり、教授陣の確保からもタイミングが外れない。 前向きの回答が示せない県当局は冷たい。 唐津は韓国、中国に歴史的にも地理的にも近い。 「遠っ人松浦佐用姫つま恋にひれ振りしより負える山の名」と大伴家持の万葉の歌を持つ地だ。 中国語、 韓国語などを中心にした外国語大学は必ず成功する。 外国語大学ならば施設への投資も多くないし、教える側の人材にも事欠かない。 2.日本の大学進学率は高くない 文部省は、高齢化社会で若い年齢層が減るという理由で、大学の増設に一貫して厳しい態度を取っている。 間違った政策である。 第一に日本の進学率は世界的に必ず しもトップクラスではない。 米国、韓国は日本より10%も20%も高い。 欧州諸国 に比べれば数段高いが、世界の高所得水準国としては物足りない。 第二に、高度情報 社会になれば、「知識」と「科学」「文化」が生産資源である。 国の興亡をかけた「 産業構造政策」として無理をしてでも大学を充実しなければならない。 第三にアジア の中の日本を考えれば、「人の交流」(国際労働力の積極受入れも)が必要であり、留学生の飛躍的受入れもしていかなければならない。 3.佐賀でも多種多様な「大学」の設置を地域政策として進めるべき 希望する若者、学びなおしたい中高年令層のすべてが「大学」で学べるようにすべきだ。 形は大学設置基準などにとらわれる必要はない。 極端なスローガンだが「ポス トの数ほど大学を」といいたい。 実はこの言葉はカリフォルニア州で随分前にいわれたもの。 佐賀県下はどの都市も小さいながらも魅力と特徴を持っている。 自然も恵まれている。 北部九州3県でグラスター群の研究学園都市構造がいわれている。その中核を担うべきだ。 鳥栖や伊万里、武雄、鹿島も唐津と同様だ。 財源や人材をどうするか。 もちろん規則を緩和して民間の自由な発想と投資家の資金拠出などを尊重すべきだ。 国・地方の新「公共事業」としても財源を振り向ける。 「住専」や「ピンハネ福祉施設」に税金を投入するのとは違う。 |
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