「みんなといると本当に楽しいね。」
帰りの新幹線の中で、彼女がぽつりといった。
私も全くの同感である。
ただ週末に会おうというだけの約束が、急きょ大学生活を共に過ごした地・広島に行こうと決めた。
しかも前日にである。
彼女と私は、大学こそ違うものの、同じテニスサークルに入っていたため、共通の友人が多い。
「明日行くから、みんな集めといてね」そう2人して、何人かの友人に電話をかけただけだった。
卒業以来の広島は、何も変わっていないようで、どこか変わっていた。
何よりも変わったのは、私たちが社会人になったということであろう。
大学時代のように、集合をかければすぐに集まれるというわけではなかったからである。
休日出勤だったり初任者研修だったり、みんなそれぞれに忙しい。
しかし、その忙しい時間を縫って、九州から出てきた私たちに会いに来てくれた。
各自の現状交換に始まって、サークル、事あるごとの打ち上げ、その時の誰かの失敗談など、話は尽きない。
急に押しかけたにもかかわらず、結局この3日間で、同級生ほぼ全員に会うことが出来た。
彼女も私も、それが一番嬉しかった。
そんな嬉しさからぽつりと出た言葉だったのだろう。
友達は本当にいいもの。
一瞬にしてその時代に帰れる。
今この「ほっとたいむ」を読んでくださったあなたも、今晩学生時代の友達に電話してみてはいかがですか。

佐賀市 A・Mさん